

世界トップクラス!日本の二次流通市場

今回は、国内のマーケットでは当たり前のように介在しているセカンドハンド(中古品)への価値観を日本と中国、両者の消費意識の違い等を含めて記述していきたいと思います。
世界的に見ても日本は古着屋の多い国です。
これは遡ること数十年前のブームから始まり、2019年現在においてはもはや"古着"という選択肢はスタンダードとなりました。
最近では、有名古着屋が百貨店でPOP UP SHOPを開催したり、デザイナーやブランドディレクターがセレクトした古着を販売する機会も多く見受けられます。
日本国内ではそれ程驚くような事象ではないかもしれませんが、これらは"セカンドハンド"に対する知識や価値観、つまり国内マーケットの成熟の上に成り立っています。
アンティークは100年以上前、ヴィンテージは1970年以前に製造されたもの(現状では30年以上前のものといったところになるがヴィンテージという呼称は極めて曖昧) 主にブランド製品についてではありますが最近では、アーカイブといった名称、価値観までもが広がり始めています。
メルカリ、フリル、ラクマ、ヤフオク...国内のセカンドハンドに対する需要やシステムは世界的に見てもトップクラスといっても過言ではありません。
日本と中国の"中古"に対する価値観

洋服だけに留まらず、日本ではその物に対する価値はもちろんのこと、"希少性"の高さが市場価値に直結します。
中国では最近まで、洋服をはじめとしたセカンドハンドに対する知識や価値観はあまり広がっておらず、古着屋といった業態もあまり多くは存在していません。
勿論万人に当てはまるわけではありませんが、出どころの分からない物に付加価値を付けたり、感じたりといった消費意識が日本よりも薄いことが影響していると考えます。
しかし最近では日本を訪れた観光客がブランド古着を大量に購入したり、アンティークでもヴィンテージでもない所謂、レギュラーといわれる古着を購入する姿も多くみられるようになってきました。
現在、中国市場ではファッション、アパレルビジネスが急速に成長しています。
ファッションに対するリテラシーの高まりや、マーケットの成長につれセカンドハンドに対する価値観や付加価値についても今後大きな変化を迎えることは間違いありません。
二次流通市場の拡大はあるか?今後の中国ファッションシーンについて考える

現在、中国では95后と呼ばれる1995~1999年生まれの世代がファッション消費について大きな影響をもたらしています。
社会、政策、時代等、様々な背景により従来の価値観とは全く異なる世代として中国国内でも話題に上っています。
1980年~1990年生まれの世代と5~10歳ほどしか離れていなくとも取り巻く経済状況は大きく異なり、新たな価値観を創造しています。
これまでの中国市場と"これから"の中国市場。もはや過去のデータベースが通用しなくなる未来がそこまでやってきています。
カルチャーとしてのファッションが成熟を迎えていないからこそ、今後の動きにより一層注目していきたいと感じています。
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