

CITERA(R)クリエイティブ監修である梶原氏のアテンドによる3都市の旅リポート。第2回目はSan Francisco。有名無名な場所を廻りながら、文化発信の地に触れた旅であった。
【梶原由景による3都市レポート:第一回目】梶原由景がアテンドするポートランドで行くべき10の場所
サンフランシスコに着き、まず訪れたのはサンセット地区。サーフショップMOLLUSK SURF SHOPに行くとバリー・マッギーの作品を展示しているコーナーが。既に作品は殆どSOLD OUT。GENERAL STOREのバックヤードに行けば、乾燥地帯特有の植物が強い太陽の光にも負けないオーラを放っている。
OUTERLANDSで軽めの昼食をとる。この地でケールとビーンズのスープ、天然酵母のトーストをビーガンぶって食べてみれば、ORGANICやSUSTAINABLEという意識が普通のこととして根付く理由が、頭ではなく体で感じられる様な気がしてくる。
海沿いエリア特有の"ゆるい"空気のせいか?
Mollusk Surf Shop
4500 Irving Street San Francisco, CA 94122
General Store
4035 Judah Street San Francisco, CA 94122

歴史ある船着き場がマーケットになったFerry Building。
パン、アイスクリーム、コーヒー、チーズ、カップケーキ等、地元でも人気のショップが軒を連ねる。
どれも素敵な店構え。観光客も多い商業施設にも関わらず、昔から存在している地元に根付いた商店街の様な雰囲気すらある。どれも個性があるのに一つにまとまって見えるのは、働いている人たちの、歴史を持った古い建物に対する愛があるからだろう。
Ferry Building Marketplace
One Ferry Building San Francisco, CA 94111

Ferry Buildingから歩くこと10分程の場所にLevi's本社はある。1Fにはビジターセンターがあり、国宝級のデニムパンツや1915年〜1970年まで使われていた織り機などを展示。Levi's社の歴史の断片を見ることができる。
もちろんファクトリーストアーやカスタマイズが可能なテイラーショップもあり、ショッピングも楽しめる。
Ferry BuildingからLevi'sというこのコンビネーションで廻ると、どちらもその場所やブランドの「過去と現在」を感じることができ、旅に深みが出てくる。
こういったことを感じられるのは、梶原氏ならではの粋な計らいである。
Levi's Market St.
815 Market Street San Francisco, CA 94102

人それぞれではあるが、サンフランシスコと言えば「ビート文学」だ。高校生の頃「路上」を読み、アレン・ギンズバーグに憧れ大きな黒ブチメガネをかけたり、分かりもしないジャズを聴いたり等、決して文学に影響を受けたのではなく、「Beatnik」という言葉がもつ格好よさに憧れていた。しかし、実際に「ビートの聖地」と言われるCity Lights Booksellers & Publishersに来れば、店内のそこかしこに残るその当時の断片と店の雰囲気から、ムーブメントが生まれる程のオーラを強く感じずにはいられない。
薄暗い地下室にあるベンチに座れば、「ポエトリーリーディングが始まるのではないか?」と思ってしまうほど。
City Lights Booksellers & Publishers
261 Columbus Avenue at Broadway San Francisco, CA 94133

City Lightsからホテルのあるユニオンスクエアまで歩いたのだが、オフィス街を通り抜ける間に1939年から続く英国紳士服専門店がある。それはCable Car Clothiers。
バーバーが併設されており、実際にカット台に座った紳士がサービスを受けていた。
見たこともないパッケージデザインのメンズコスメが並んでいるのも気になったが、紳士が身につける全てのアイテムが豊富に揃っており、買う訳ではないが杖やハットが特に気になり物色。
いつかこの店で買い物をする日のために、勉強がてら見物するのもいい。
Cable Car Clothiers
110 Sutter Street San Francisco, CA 94104

スティーブ・ジョブズの有名な言葉が巨大モニターに映し出されたのを見て、Appleのホームに来たことを実感。
その言葉の通り、このApple Union Squareは今まで見た中で豪快な物だ。通りに面した屋根まである巨大なガラス窓は街を呑込んでしまう程開き、店内の大きな植栽が目の前のユニオンスクエアと同化して「公園に現れたAppleストア」とでも思ってしまいそうだ。
Apple Union Square
300 Post Street San Francisco, CA 94108

憧れのChez Panisseに来た。1972年バークレーに開店し、開店時より全て地元産の食材を使う。今主流の「地産地消」を広めた張本人、アリス・ウォーターズの店である。
照明や家具がフランク・ロイド・ライトを思わせる洗練された作りであったことで、提供される料理への期待はもちろん、過剰なまでの盛り付けやサービスは無いであろう、ということに気づく。新鮮で良い食材を選ぶこと自体が最高のサービスであり、店内に溢れるオーナーの美意識とシェフの食材への愛情が、舌と心を満たしてくれる。
実際、前菜のサラダ、メイン、デザートこの3皿でこんなにも満足ができるなんて人生でそうあることではないはず。
シェパニーズでの食事は、アリス・ウォーターズとのシンプルで美しいコミュニケーションだと思う。
Chez Panisse
1517 Shattuck Avenue Berkeley, CA 94709

アメリカに来ると必ずグローサリーストアに行く。当然、梶原氏のアテンドにも組込まれている。
サンフランシスコで行ってみたかったのはBI-RITEとRAINBOW GROCERY。
BI-RITEは歴史もあり、かわいいパッケージのオリジナル加工食材がお目当て。もちろんオリジナルのキャンバストートも忘れずに。
一目見て分かる鮮度の高い食材、豊富な総菜等が小さな店内に所狭しと並び、地元住民に愛される要素が至る所に見て取れる素晴らしいお店。
RAINBOWは、大きな店内にレインボーカラーの装飾が為され、各カテゴリーの種類も豊富。
食料品から日用品まで安全で環境に配慮された商品が整然と並び、見るのに各棚30分はかかりそうな程の充実ぶり。
グローサリーストアに訪れる理由は、その地を理解するための第一の手段だからだ。
Bi-Rite
3639 18th Street San Francisco, CA 94110
Rainbow Grocery
1745 Folsom Street San Francisco, CA 94103
Photo : Keiji Nishimori
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