デザイナー山本哲也が手がける「ポト（POTTO）」が4月29日、新御徒町駅近くの「mograg gallery & Aquvii AAT Shop」でフロアショーを開催した。1体ずつアイテムの詳細やストーリーを紹介する形式で、ポトのほか、山本がディレクションする30以上のブランドを同時に発表。4月30日から5月8日までは39ブランドの展示受注会を行う。

　フロアショーでは、田舎で服を作っている和のブランド「KU RA SHI」のワンピースや、「サイクロン」のゴミ袋を用いたインナー、過去と現代と未来を接続するブランド「vice versa」が「メゾン マルタン マルジェラ（Maison Martin Margiela）」のTシャツをリメイクして制作したワンピース、三三三三というおじさんによる技術力の高いブランド「サンミサンゾウ（三三三三）」が1枚の布で作ったドレス、今時のブランド「DEATHMUSIK」の「バレンシアガ（BALENCIAGA）」を彷彿とさせるコレクションなど約40ルックを発表。山本は、「自分の"根っこ"を考えた時、色々なものに影響を受けていると思った。1つのブランドに集約して発表するのが当たり前だが、"根っこ"を掘り下げて別々のブランドとして発表し、その先に残るものがオリジナリティーなのではと思った」ことから、"1人サンプリング"のようなショーを開催したと説明。それら全てのブランドを包括する存在が「ポト」なのだという。　

　ポトは、2001年から自由な服作りをショーやインスタレーションで発表。2007年に恵比寿にショップ兼アトリエ兼住居の「POTTO SHOP」をオープンし、2011年から生活・制作活動の拠点を岡山県に移した。2016年は瀬戸内国際芸術祭に参加して作品を発表するなど、業界の垣根を超えた活動を行なっている。

■全ルック

■POTTO's「PSHYCHIC NORMAL SHOP」
会期：2017年4月29日〜5月8日
時間：12:00〜20:00（会期中無休、入場無料）
場所：mograg gallery & Aquvii AAT Shop
住所：東京都台東区元浅草1-5-1