レナウンが、メンズブランド「ケント・アンド・カーウェン（KENT & CURWEN）」を2015年秋冬より刷新する。本国チーフ・デザイナーSimon Spurr（サイモン・スパー）のデザインをベースとしたコレクションに変更。従来の英国クラブスポーツを感じさせるテイストにミニマルの要素を加え、コンテンポラリーなラグジュアリーを提案していく。

　レナウンは「ケント・アンド・カーウェン」を国内で、百貨店中心に約20店舗を展開。これまではクラシックなラグジュアリーを提案していたが、今回から、サイモン・スパーが得意とするミニマルテイストを基調にスポーツやミリタリーをプラスしたコレクションに一新する。第1弾の2015年秋冬は、"ゆがみ"を意味する「ディストーション（distortion）」がテーマで、異素材を組み合わせたボンバージャケットやパンツ、レザーの裏側を使ったシューズ、チノのように見えるニットパンツ、お台場仕立てのブルゾンなど、アイテムのディストーションを随所に取り入れた。従来アイコンとされてきたスリーライオンは主張を抑え、一方でヘキサゴン柄（六角形）を各国共通の新アイコンとして用いている。価格帯は従来よりも下げる方針で、21,000円〜23,000円だったシャツは2万円未満を予定。新コレクションは、店頭で8月から展開される。

　2012年春夏から本国「KENT & CURWEN」のチーフ・デザイナーを務めるサイモン・スパーは、英Middlesex大学でファッションを学んだ後、エディ・スリマンの右腕として手腕を発揮し、自身の名前を冠したブランド「SPURR」をスタート。これまでに「ck Calvin Klein」のヘッドデザイナーや「RALPH LAUREN PURPLE/BLACK LABEL」のブランドディレクターを歴任している。