日本経済新聞社が9月2日、英国の総合月刊誌「MONOCLE（モノクル）」の出版元ウインコンテントAGと資本・業務提携することを発表した。「MONOCLE」誌の販路を活用して英文媒体「Nikkei Asian Review（以下、NAR）」の販売を伸ばすことで、日経グループはアジア地域における情報発信力を高めていくという。

　日本経済新聞社は今回の提携で、ウインコンテント社の発行済み株式数の約3%を取得する予定。両社は今後、「MONOCLE」誌と「NAR」双方の紙面と電子版で編集協力や広告営業など、多角的に協業していく。日経グループの日経BPは、「MONOCLE」の日本国内の流通等にも協力する。

　2007年創刊の「MONOCLE」誌は、国際情勢や文化・芸能、ライフスタイルの分野を強みとしており、スタイリッシュな誌面デザインが特徴。リーマン・ショック後も成長を続けており、2013年までに年平均13%の増収を達成した。月刊誌と電子版の他にもオンラインラジオを展開し、編集本部があるロンドンはじめ、ニューヨーク、香港、東京などに拠点を構える。