パリを拠点に「KENZO（ケンゾー）」ブランドを運営するケンゾーパリと八木通商株式会社が、合弁会社を設立することで合意した。今後数ヶ月以内に新会社「ケンゾーパリ ジャパン株式会社」を設立し、2014年秋冬シーズンから日本における「KENZO」ブランドのディストリビューターとして営業を開始する。

　ケンゾーパリと八木通商によるパートナーシップは、新会社を通じてノウハウを合わせネットワークを拡充することにより、ブランドの積極的な展開を図るという。ケンゾーパリCEO のエリック・マレシャルは、「KENZOのエネルギッシュでクリエイティブなファッションは、ブランド創始者高田賢三の故郷である日本において高く評価されており、更にその存在を高めたい」と発表。「MACKINTOSH（マッキントッシュ）」や「MONCLER（モンクレール）」などを取り扱う八木通商の代表取締役社長 八木雄三は、「KENZOは成功を収める大きな可能性を持っている。マーケティングに関する専門知識を用いて、日本市場において最も成功を収めるブランドに育てる」とコメントしている。

　「KENZO」は、 1970年に高田賢三がパリ市2区にあるギャラリーヴィヴィエンヌ内にオープンしたブティック「ジャングルジャップ」において、ハンドメイドのウィメンズコレクションを発表したのが始まり。その後メンズラインやキッズライン、ホームコレクション、そしてフレグランスなど世界中に展開してきた。1999年にはLVMHグループの傘下となり、ブランド創設30周年を迎えた高田賢三は「KENZO」アーティ スティック・ディレクターの辞任を発表。2011年7月には、アメリカ発「OPENING CEREMONY（オープニングセレモニー）」創設者のCarol Lim（キャロル・リム）とHumberto Leon（ウンベルト・リオン）がクリエイティブ・ディレクターに就任した。