ファッションブランド「fur fur（ファーファー）」を展開する株式会社フレーバが、株式会社やまととの経営統合に合意し、グループ企業になることを発表した。着物、和装小物、振袖などを展開する「きもの やまと」とパートナー関係を築く。

　2月8日に、関係者各位に書面で通達された両社の経営統合。「今まで通りの夢のある服作りを続けながら、よりしっかりとしたビジネスの基盤を作ってゆくことを目標に、パートナーと共に新たにスタートいたします（原文まま）」としている。今回の経営統合は、やまとの着物ブランド「DOUBLE MAISON（ドゥーブルメゾン）」のプロデュースに携わっているスタイリストの紹介で、フレーバ社長兼「fur fur」クリエイティブ・ディレクターのチダ コウイチ氏とやまと社長の矢嶋孝敏氏が出会い、方向性を話し合ったことがきっかけ。今後は、チダ氏が「着物をプロデュース・ディレクションする可能性もある（広報担当者）」とのこと。「当面は経営体制に大きな変化はない」という。

　フレーバは現在、「Balcony（バルコニー）」7店舗、「fur fur」3店舗、両ブランドの混在するショップの計11店舗を展開中。経営統合後は、国内出店に注力するとしており、ファッションビルや百貨店への出店に意欲をみせている。

　チダ氏は、2005年に東京でブランド「FUR（ファー）」設立。2008年春夏よりブランド名を「fur fur」に変更し、チダ氏の元アシスタント・デザイナーだった古橋彩（Aya Furuhashi）がデザインを手掛けている。