原宿ストリートのファッションを定点観測をしているスナップハンターによる年末恒例の「原宿ストリートで流行ったモノ」企画。今年のメンズファッションは、機能性を重視したミリタリーアイテムが数年ぶりに復活するなど、これまでシンプル路線だったトレンドに変化がありました。世代を問わず支持されたアイテムから、ファッション感度が高いメンズを中心に流行したものまで、5つのキーワードで2015年のファッショントレンドを振り返ります。

ノーカラージャケット

アウターといえば、フード付きやステンカラーなど、首元まで防寒できるデザインのものが定番ですが、今年は襟なしのノーカラージャケットがトレンドに。定番化したタートルネックやモックネックといった襟が高いセーターと好相性なのも、ノーカラージャケットが支持される理由の一つ。

写真 左）上杉 信介、右）岡部 駿佑

インディアンジュエリー

安田 卓弘

昨年の「クロムハーツ（CHROME HEARTS）」人気から一転、インディアンジュエリーを身に付ける男性がストリートでは急増。中でも「コディ・サンダーソン（CODY SANDERSON）」は三代目J Soul Brothersが着用していたこともあってブランド名が広く浸透したと共に、有力セレクトショップでの取り扱いが拡大。コーディネートがミニマルになりがちな夏場には、インディアンジュエリーを重ね付けするスタイルが多く見られました。

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写真 左）中川 健吾、中央）佐藤裕介、右）KINPON

パックT

今年の夏はパックT（=パッケージに入った状態で販売されているTシャツ）が大流行。定番の「ヘインズ（Hanes）」をはじめ、20歳前後の男性には「ユニクロ（UNIQLO）」、30歳前後には「プラダ（PRADA）」や「メゾン マルジェラ（Maison Margiela）」等のハイブランドのパックTが支持され、幅広い年齢層でヒット。Instagramに「#パックT」のハッシュタグ付きでコーディネート写真を投稿する人が急増し、ストリートだけではなくSNSでも話題になりました。

写真 左）川島 拓海、右）キリコシ ヨウスケ

ミリタリージャケット

シンプルな定番品で全身を固める"ノームコア"の反動か、古着屋で見つけた一点物のミリタリージャケットを着用する男性が増加中。暖冬の影響もあって最近の主流はM65などのフィールドジャケットで、MA-1は減少傾向のようです。

写真 左）KINPON、中央）横田 光亮、右）三好大和

サンダル＋ソックス

サンダルに敢えてソックスを組み合わせた足元スタイルが夏場に流行。「テバ（Teva）」や「チャコ（CHACO）」などのストラップサンダルが人気で、ソックスは白派がダントツ。原宿では「ナイキ（Nike）」のベナッシなど、難易度の高いシャワーサンダルも注目を集めました。

写真 左）清原 崇弘、中央）muraku、右）shunsuke