イオンモールが、国内大手ショッピングモール業態では初となるECサイトの運営をスタートする。全国に店舗網を持つイオンモールならではの強みを活かして、9月に「イオンモールオンライン」を開設。立ち上げ時はアパレル大手ワールドや、チュチュアンナ、東京ソワールなど衣料を取り扱う企業を中心に約130店のテナントが出店。これまで郊外型ショッピングモール運営で培ってきたノウハウを活かし、都市圏在住者や外出困難者も顧客に取り入れてオンラインでの買い物と実店舗での買い物を融合させたショッピング環境を構築していく。
「イオンモールオンライン」は24時間365日、どこにいても買い物を楽しむことができる体制を目指して開設。開設時は福助やインザグルーヴ、コーエン、ライトオンなどからテナントが出店し、「3年で200店舗の出店を予定」(広報担当者)しているという。サイト上では「イオンモール」の実店舗で見て気にいった商品や、試着したものを自宅に帰りオンラインで購入することができるという環境を整える一方で、オンラインで購入した商品を近くの「イオンモール」で受け取るなどの「店舗受取サービス」を一部の対象店舗で実施予定。また、「イオンモールオンライン」で商品を購入すると、8月10日オープンのイオンの総合ショッピングポータルサイト「イオンスクエア」で利用可能な「ネット共通ポイント(仮)」を適用させるなど、グループで連動させたサービスを提供していく。
イオングループでは、今後の10年を見据えた中期的な戦略として「アジアシフト」「大都市シフト」「シニアシフト」「デジタルシフト」を掲出。今回の「イオンモール」によるECサイトの立ち上げは「デジタルシフト」の推進をはじめ、実店舗の利用者以外の層を取り込む「大都市シフト」「シニアシフト」の施策の一つに設定する。今後、ECサイトと実店舗の運営を組み合わせることで相乗効果を図る「クリック&モルタル」型のビジネスを推進するという。
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