いつもなんとなく歩いている街中に、素敵なアート作品がいくつも設置されているのはご存知ですか?有名なものからあまり知られていないものまで、実は有名アーティストの作品だったり、ちょっとした仕掛けがあったりします。今回は第1弾として八王子、練馬、立川にあるアート作品をまとめました。
(※いずれも2022年11月30日時点の情報)
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八王子編
八王子市では、「彫刻のまちづくり」と題して、市内のさまざまな場所に彫刻作品を展示しています。かつて盛んだった絹産業にフォーカスしたアートにも注目です。
真っ直ぐに伸びた絹の道
空へと高く伸びた銅の柱。日の光を浴びると、剣のようにも見えます。この柱は、八王子で絹産業が盛んであったことから、「絹の道」をテーマに制作されました。根本は岩のように見えますが、近づいて見ると重なった葉を模していることがわかります。南大沢文化会館の開館記念として設置された作品です。
作品名:千年の道
作者:小泉俊己
設置場所:南大沢文化会館
気になる箱の中
こちらは一見シンプルなブロックに見えますが、実は「箱の中」というタイトルのアート作品なのです。一体何が入っているのか、気になってしまいますね。
作品名:箱の中
作者:増田正和
場所:西放射線通りユーロード
虹色の絹
八王子のシンボルとしても知られる、「八」の字を模したモニュメント。八王子が絹の名産地であったことから、絹の布をイメージして制作されました。キラキラ輝く虹色の姿は、見ているだけで幸運になれそうですね。
作品名:絹の舞
設置場所:JR八王子駅北口
練馬編
あまりアートのイメージがない練馬区ですが、実はいたるところにパブリックアートがあります。どこか気になってしまうような変わった見た目のオブジェが沢山あるので、散歩ついでに探してみることをおすすめします。
練馬名物のカタクリがモチーフ
多年草カタクリをモチーフにしたオブジェ。なぜカタクリがモチーフなのかというと、東京都内で自生したカタクリを見ることができるのはこの大泉学園周辺エリアのみだからだそうです。なかなかお目にかかれないという真っ白なカタクリ。ひと目見るために足を運びたくなってしまいます。
作品名:カタクリ・カタリ 土のひとりごと
作者:和田政幸
設置場所:ゆめりあフェンテ
1000年前の街の姿
大きなガラスケースの中に入っているのは、雑草が生えた土地です。制作者の大岩オスカール幸男さんによると、この作品は展示場所である大泉学園が1000年前にはどのような姿だったのかをイメージして制作したそうです。1000年後、この作品はどんな姿になっているのか、思わず考えてしまいます。
作品名:タイムガーデン
作者:大岩オスカール幸男
設置場所:大泉学園ゆめりあ1
練馬区に明かりを灯すオブジェ
絶妙なバランスで斜めに立つ柱。欠けた円の中にある球体は電球で、「灯台」という名の通り夜には街灯として利用されています。柱にかかる赤いモチーフは、燃え盛る炎を表現しているのでしょうか。
作品名:光が丘灯台
作者:鈴木尚和
設置場所:練馬区立 四季の香公園南側広場
宇宙からのメッセージ?
Image by: FASHIONSNAP
続いても鈴木尚和氏の作品。これら2つの真っ赤な彫刻は、いずれもJ.CITYというビル敷地内の公園に設置されています。一方は真っ直ぐに高く伸び、もう一方はリボンのように曲がっていますが、その近未来的な見た目や「宇宙からの贈物」という名前から、宇宙から落ちてきた未確認物体のような印象を受けますね。
作品名:宇宙からの贈物 ‘94(目覚めよ、夢美愛)/宇宙からの贈物 ‘94(蘇れ、夢美熱)
作者:鈴木尚和
設置場所:J.CITY
カラフルな動物たち
Image by: FASHIONSNAP
顔が2つあるようにも見える色鮮やかな大鳥と、アシカのような体から生えたたくさんの蛇の頭。一度見たら忘れられないインパクトがあるこれらの作品は、いずれもフランスの彫刻家 ニキ・ド・サンファルの作品。細かいところまで独特な色使いやデザインが描かれているので、ずっと見ていられそうですね。ベネッセコーポレーションの本社エントランスに設置されています。
作品名:恋する大鳥/蛇の樹
作者:ニキ・ド・サンファル
設置場所:ベネッセコーポレーション東京本部エントランス
ファーレ立川編
ジャン・ピエール・レイノー「オープンカフェテラス」
Image by: FASHIONSNAP
立川に広がる、ホテルや映画館、図書館などを展開する街「ファーレ立川」では、36ヶ国92人のアーティストによる109点のアート作品を設置。ジャン=ピエール・レイノーによる赤い巨大な植木鉢を模した作品や、アニッシュ・カプーアが制作した山のオブジェ、宮島達夫によるデジタルアートなどが揃います。
巨大なかばんの中には...
高さ3.45mもあるこの巨大なバッグ、実はビルの排気口になっています。ガラス繊維で作られていますが、一見すると木製のようにも見え、本物のかごバッグのよう。
作品名:最後の買い物
作者:リチャード・ウィルソン(Richard Wilson)
設置場所:パレスホテル立川横(立川駅徒歩5分)
行き先のない階段
この階段、思わず登ってみたくなりますが、行き先はありません。しかしこの作品の下には巨大な機械室に降りて行く本当の階段が隠されています。現実と非現実を組み合わせた面白いアートですね。
作品名:無題
作者:タン・ダ・ウ(Tang Da Wu)
設置場所:ファーレ立川センタースクエア脇 歩道(立川駅徒歩5分)
ファーレ立川の公式サイトではマップがダウンロードできるので、気になる作品をすぐに見つけることができます。デートやお散歩などのついでにアート鑑賞をしてみてはいかがでしょうか。
ファーレ立川
場所:JR立川駅北口から徒歩3分/多摩モノレール立川北駅から徒歩2分
公式サイト
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