中嶋峻太が手掛ける「オールモストブラック(ALMOSTBLACK)」が、ブランド初のランウェイショーを開催し、2023年秋冬コレクションおよび2024年春夏コレクションを発表した。
オールモストブラックは、2015年秋冬シーズンにデビュー。「POST JAPONISM」をコンセプトに掲げ、「日本の伝統的な美意識」とアートや音楽といった「世界のカルチャー」を融合させたアイテムを展開している。ブランド名の由来は、日本で古くから親しまれてきた「黒く見えるほど深い藍色(褐色)」で、日本の精神を表現した「褐色服」を提案するという想いが込められている。
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Image by FASHIONSNAP
2023年秋冬/2024年春夏シーズンでは、2シーズンを通して華道家 勅使河原蒼風の作品とのコラボレーションアイテムを展開。生前勅使河原と親交が深く、2020年春夏コレクションで同ブランドがコラボした彫刻家 イサム・ノグチの石庭「天国」に勅使河原の作品を展示し、アントニオ・ヴィヴァルディ(Antonio Lucio Vivaldi)の「春」をマッシュアップした楽曲にあわせてコレクションを披露した。デザイナーの中嶋は「蒼風が『生花は音楽であり絵画であり彫刻である』と言っていたように、音楽と華道は親和性が高い。蒼風とのコラボが実現したら、BGMはクラシック音楽にしようと決めていた」と話した。
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コレクションでは、勅使河原の作品に見られる「金属との融合」や「穴」といった特徴を取り入れたアイテムをラインナップ。コートやジャケット、カーディガンなどを披露した。また、勅使河原の作品をあしらったシャツやカットソー、ジャカード織りのニットのほか、「生花は音楽であり絵画であり彫刻である」という勅使河原の言葉をモチーフにした刺繍を施したセットアップなどを発表した。
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ブランドにとって初のランウェイショーを終えて中嶋は「コラボ相手と縁がある場所で、作品を見せながらショーをすることができたのは非常に良い経験になった。今後も機会があればこのような取り組みをしたい」とコメント。今後については「展示会をさせてもらっているパリでもショーやインスタレーションを実施できたら」と展望を語った。
ショーの舞台となった「草⽉会館 イサムノグチ⽯庭“天国”」では5月24日から29日まで、オールモストブラック 2023年秋冬/2024年春夏コレクションの一部と勅使河原の作品を一般公開する展覧会を開催。入場料は無料となる。
■ALMOSTBLACK SOFU TESHIGAHARA ALMOSTBLACK EXHIBITION
会場:東京都港区⾚坂7-2-2 草⽉会館 イサムノグチ⽯庭“天国”
会期:2023年5月24日(水)〜5月29日(月)
営業時間:10:00〜17:00
入場料:無料
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